全国の児童相談所が2021年度に児童虐待の相談を受けて対応した件数が最多の20万7659件あったそうです。前年度比で2615件増え、1990年度の統計開始から31年連増加し子どもの前で家族に暴力を振るう面前DVなどの心理的虐待の増加が多く初めて全体の6割を超えたそうです。県内でも20年の児童相談所への通告数のうち子どもの前で配偶者らに暴力を振るったり暴言を吐いたりする「面前DV」は前年の約1・5倍となる436人で、全体の6割超を占めています。
子どもや保護者には様々なサインがあります。それを見逃さないことが重要です。しかし、すべてのサインがが虐待によるものとは限りません。周囲から見て「おかしいな」「大丈夫かな」と気がかりなことがあったら迷わず相談、通報することが救う第一歩です。今年6月には、虐待対策拡充や子育て世帯の支援強化を含む改正児童福祉法が成立していますが各施策について実効性のある運用が求められます。