コロナが5類になってはじめての週末となり市内のメイン通りでもイベントが開催され多くの人で賑わっていました。これまで大きな停滞を経験した社会・経済が元の生活スタイルに戻りつつあります。
さて、こちら神楽通りでは「お砂持ち」が行われました。この行事の由来は、昔は氣比神宮のあたりが入り江になっており、それでは参詣が難儀なため遊行上人が自らが先導に立って浜から砂を運んで道を作ってくれたそうです。そして、その様子を再現したものが「お砂持ち」の神事です。道を作ってくれたことで現在でもたくさんの人が参詣に訪れることができています。
また、この故事を聞いて感銘を受けた松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の中で「月清し遊行の持てる砂の上」と詠んでいます。小雨の中、この行事も久しぶりに行われましたが多くの方が参加されていました。