まぶち清和後援会

高温工学試験研究炉(HTTR)

今日から6月、まもなく梅雨の時期となります。そこで気象庁は、本日から線状降水帯が発生する「可能性が高まった」場合、「予測の段階で」発生の半日前から6時間前に地方単位で気象情報を発表します。災害から命を守るためには、様々な情報をもとに災害が迫る前に避難行動に移す必要があります。

今いる場所より安全な場所で命を守るのが避難です。 これから雨の季節、防災気象情報を知っておくことはとても大切です。

さて、先日、大洗にある高温工学試験研究炉( HTTR)を視察しました。この研究炉は、国内初の高温ガス炉で平成10年11月10日に初臨界を達成しました。その後、定格熱出力30MWで原子炉出口冷却材温度950℃を世界で初めて達成し50日間の高温連続運転を完遂しました。1600度Cでも放射性物質を閉じ込められるセラミックス被覆燃料粒子をはじめ、耐熱性や伝熱性が高い減速材の黒鉛、冷却材のヘリウムガスを使い冷却機能を失っても燃料が溶け出さず自然に冷える仕組みです。これらの運転により燃料は海外の高温ガス炉燃料に比べて、核分裂性生成物の閉じ込め性能が高く高温ガス炉燃料として世界最高水準の品質を維持しています。

現在、原子力機構と三菱重工は、高温ガス炉等の超高温熱を利用した水素製造技術を確証し大量かつ安定的なカーボンフリー水素製造の実現に繋げる研究を進めています。水素社会に向けて温室効果ガスを排出しない革新的な熱化学水素製造法として原子力エネルギー利用実現のため研究が前進するよう国も積極的に予算を確保していただきたいと思います。